ジャズ・ファーマシューティカルズ(Jazz Pharmaceuticals)は先日、米国のバイオテック企業Actio Biosciencesを最大13.2億ドルで買収すると発表しました。
今回の取引では、臨床初期段階にある希少てんかん治療薬候補ABS-1230を中心とする、遺伝学に基づく精密医療アプローチに最大13.2億ドル規模の価値が付された点が注目されます。
注目ポイント
- 取引総額は最大13.2億ドル
- ABS-1230は第Ib/II相臨床試験中
- 選択的KCNT1阻害薬として開発
- FDAのファストトラック指定などを取得
- FDA RDEPプロセスへの参加が認められる
ABS-1230は、KCNT1関連てんかんを対象とする経口低分子薬です。KCNT1遺伝子変異に由来する過剰なイオンチャネル活性を抑え、疾患の原因に直接働きかけることを目指しています。
Jazz Pharmaceuticalsにとって今回の買収は、既存のてんかん事業基盤を補強すると同時に、遺伝学に基づく精密医療へパイプラインを広げる動きと捉えられます。
今回の取引からは、臨床段階だけでなく、明確な疾患メカニズム、遺伝学的に定義された患者集団、規制当局との開発方針が、希少疾患アセットの価値を左右していることがうかがえます。
Actioが掲げる、遺伝学的に明確な希少疾患から標的生物学を検証するアプローチでは、橋渡研究、患者層別化、臨床開発、薬事を密接に連携させる専門性と実行力が求められます。Greenstaff Life Sciencesは、これらの領域を担う専門人材の確保を通じて、創薬プロジェクトの推進を支援しています。
Jazz PharmaceuticalsおよびActio Biosciencesの両チームに、心よりお祝い申し上げます。

