2026年のラスカー賞で、日本から4名の研究者が選ばれました。基礎医学研究賞で1名、臨床医学研究賞で3名が受賞し、9月17日にニューヨークで授賞式が行われました。
受賞者と主な功績
- 柳沢 正史 教授|筑波大学
覚醒を維持する神経ペプチド「オレキシン」を発見し、その欠乏がナルコレプシーの原因となることを解明。睡眠・覚醒の分子メカニズム研究を大きく前進させ、不眠症治療薬の実用化やナルコレプシー治療薬の開発につながっています。 - 服部 有宏 氏|中外製薬
血友病Aで不足する第VIII因子そのものを補うのではなく、その働きをバイスペシフィック抗体で代替するという治療コンセプトを発案し、研究を主導しました。 - 北沢 剛久 氏|中外製薬
候補抗体の探索と薬理・生物学的評価を進め、第VIII因子の機能を抗体で代替できることを検証。医薬品候補の選定を前進させました。 - 井川 智之 氏|中外製薬
抗体の分子設計とエンジニアリングを担当し、薬として求められる性能や製造性を高める技術開発を推進。商業製造につながるART-Ig技術の確立にも貢献しました。
中外製薬の3名が創製を主導した成果は、血友病A治療薬エミシズマブ(ヘムライブラ)として実用化され、従来とは異なる治療選択肢につながりました。
今回の受賞が示すもの
今回の受賞では、基礎研究から新しい治療標的へと発展した成果と、新しい治療アイデアを薬理、抗体設計、製造技術につなぎ、医薬品として実用化した成果の両方が評価されています。
Greenstaff Life Sciencesは、日本発の研究や創薬技術が次の開発段階へ進み、より多くの患者さんに届いていく動きを引き続き注視しながら、その実現を支える人材と体制づくりを通じて貢献していきます。
柳沢先生、服部氏、北沢氏、井川氏の長年にわたる研究と創薬への貢献に、心より敬意を表します。

