イーライリリー(Eli Lilly)は8月31日、自己免疫・アレルギー領域の創薬を手がける米国バイオテックMerida Biosciencesを、最大28億7,500万ドルの現金で買収する最終契約を締結したと発表しました。買収額には前払い金と開発進捗に応じたマイルストーン支払いが含まれ、取引は2026年第4四半期の完了を予定しています。
Meridaは、正常な免疫機能をできるだけ維持しながら、病原性自己抗体を選択的かつ持続的に除去する精密免疫療法プラットフォームを開発しています。今回の買収により、Lillyは自己免疫・アレルギー領域のパイプラインをさらに拡充します。
注目ポイント
- MER511:バセドウ病・甲状腺眼症を対象に第I相臨床試験中
- 初期データで病原性の甲状腺刺激抗体を大きく減少
- MER769:食物アレルギー、喘息、慢性自発性蕁麻疹などへ展開
- 20を超える自己免疫・アレルギー疾患への応用可能性
今回の取引は、広範な免疫抑制から、疾患を駆動する自己抗体を精密に標的とする創薬へのシフトを象徴する動きでもあります。MER511はまだ第I相段階ですが、複数疾患へ展開できるプラットフォームとしての可能性が、今回の大型買収を支える重要な要素とみられます。
プラットフォーム型創薬では、リード資産の前進と並行して、次の適応症や後続パイプラインを動かす組織能力を早い段階から整える必要があります。Greenstaff Life Sciencesは、研究から開発・事業化へ移る各局面で必要な専門人材をつなぎ、パイプライン拡大に合わせたチーム構築を支えていきます。
Eli Lilly、Merida Biosciencesおよび本取引に携わった皆さまに、お祝い申し上げます。

