アルコンは10月20日、Neurotech Pharmaceuticalsを買収したと発表しました。今回の買収により、網膜疾患治療薬ENCELTOと、同社のカプセル化細胞療法(ECT)プラットフォームを取得し、網膜事業を拡充します。
取引・製品の注目ポイント
- 買収額:5億5,000万ドル+条件付き追加支払い
- 対象疾患:特発性黄斑毛細血管拡張症2型(MacTel)
- FDA承認:2025年3月、同疾患で初かつ唯一の承認治療
- 提供地域:現在は米国のみ、患者アクセス拡大へ
ENCELTOは、遺伝子改変した同種の網膜色素上皮(RPE)細胞をカプセルに封入し、眼内に留置する治療法です。細胞が産生する組換えヒト毛様体神経栄養因子(rhCNTF)を持続的に届けることで、網膜の視細胞の減少速度を抑えます。細胞治療、薬物送達、眼科手術を組み合わせた技術である点が特徴です。
細胞治療の実用化から事業拡大へ
NeurotechはECTの技術開発にとどまらず、ENCELTOのFDA承認と米国での商業化まで実現しました。実際の治療に用いられる段階に入った細胞治療技術を、アルコンの網膜手術領域における専門性とグローバルな事業基盤に結び付ける点は、今回の買収で注目されます。
革新的な治療技術を承認製品へと発展させ、さらに医療現場での普及と市場拡大につなげる。今回の取引は、細胞・遺伝子治療の商業化における重要な一例といえます。
Greenstaff Life Sciencesは、アルコンとNeurotechの両チームに、心よりお祝い申し上げます。革新的な治療技術の実用化と事業成長を支える専門人材の確保と実行体制づくりを引き続き支援していきます。

