グラクソ・スミスクライン(GSK)は先日、がん領域バイオテック企業ヌーバレント(Nuvalent)を、106億ドルの現金取引で買収すると発表しました。
Nuvalentは、非小細胞肺がんを対象とする標的治療薬を開発しており、主力候補であるzidesamtinibおよびneladalkibは、現在FDAの審査対象となっています。
買収の主な内容
- 106億ドルの現金取引
- 買収価格は1株あたり124ドル
- 主力候補はzidesamtinibおよびneladalkib
- 対象はROS1またはALK陽性の非小細胞肺がん
- 両候補はFDA審査中で、2026年中の判断が見込まれる
zidesamtinibとneladalkibは、既存治療後の耐性、中枢神経系への移行性、忍容性などを意識した次世代型の候補薬として開発されています。承認されれば、GSKのがん領域ポートフォリオに新たな成長機会を加えることになります。
肺がん領域では、ドライバー変異に基づく治療選択が進む中で、標的そのものだけでなく、耐性変異への対応や中枢神経系への移行性も差別化の重要な要素になっています。
がん領域のM&Aでは、創薬プラットフォームや早期技術だけでなく、承認申請に近い後期開発品を通じて、短中期のパイプラインを補強する動きも続いています。
GSKおよびNuvalentの両チームに、心よりお祝い申し上げます。

