Gilead Sciencesは、ドイツの臨床段階バイオ企業Tubulisを買収することで合意したと発表しました。取引総額は最大50億ドルで、ADC(抗体薬物複合体)技術および開発候補の獲得を通じて、同社のオンコロジーパイプラインを強化する狙いです。
今回の買収により、GileadはTubulisのリード候補TUB-040に加え、次世代ADCプラットフォームと独自のTubutecanリンカー/ペイロード技術を取り込むことになります。両社はすでに2年間にわたり協業しており、本件はその延長線上にある動きとして位置づけられます。
注目ポイント
- 買収総額は最大50億ドル、うち31.5億ドルを upfront cash、18.5億ドルをマイルストーンとして支払う予定
- TUB-040は、NaPi2bを標的とするTOPO1i ADCで、卵巣がんおよび非小細胞肺がんを対象にPhase 1b/2で開発中
- TUB-030は、5T4を標的とするADCで、複数の固形がんで初期臨床データを有する
- 取引完了後、Tubulisのミュンヘン拠点はGilead内のADCイノベーション拠点となる予定
ADCは、腫瘍への選択的な薬剤送達を目指すモダリティとして、引き続き大手製薬企業の投資対象となっています。今回の取引も、既存パイプラインの補強にとどまらず、次世代オンコロジー技術への長期的なコミットメントを示す動きといえます。
Gilead SciencesおよびTubulisの皆さまに、心より敬意を表します。

