
株式会社三菱UFJ銀行(取締役頭取執行役員 半沢 淳一、以下 三菱UFJ銀行)と三菱UFJキャピタル株式会社(代表取締役 小島 拓朗、以下 三菱UFJキャピタル)は、今般、総額300億円の基幹ファンド「三菱UFJキャピタル10号投資事業有限責任組合(以下 MUC-10)」を設立いたしました。今般のMUC-10の設立により、三菱UFJキャピタルが運用するファンドの総額は1,700億円となります。
政府は2022年に掲げた「スタートアップ育成 5 か年計画」において、2027年にスタートアップへの年間投資額を10兆円規模にすることを 1 つの目標に掲げ、官民一体での取り組みを推進していま す。計画も折り返しに差し掛かり、スタートアップの企業価値を高めていくことが求められている中、本年 4 月に東京証券取引所グロース市場の上場維持基準の見直し案が示される等、スタートアップには上場後も含めた持続的な成長を見据えた経営が一層重要となることが予想されています。
また、2027年までに多くのベンチャーキャピタルファンドが満期を迎えると見込まれており、ディープテック領域といった長期に亘る支援が必要なスターアップへの持続的な支援が求められています。こうした背景も踏まえ、今般、MUC-10の設立に至りました。
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)は2024年度に開始した中期経営計画で「産業創出・イノベーション支援」を優先的に取り組むべき社会課題と位置づけ、スタートアップへの安定的な資金供給による企業価値向上支援を金融機関の使命の1 つとして考えています。
そのなかで三菱UFJキャピタルは、本邦ベンチャーキャピタル黎明期の1974年に設立以来、市場環境に左右されることなく一貫して成長が期待できる幅広い業種の法人のお客さまに対して成長支援を続けており、IPO関与社数も930社以上と業界でも有数の実績を積み重ねてきました。そして昨今、スタートアップに一層の企業価値向上が求められている中、引き続き多種多様な業種やステージのお客さまに対し、継続的なファンド組成を通じた安定的な成長資金の供給を行うことに加え、セカンダリー取引[2]やExitの多様化にも挑戦していくことで、持続的なスタートアップへの成長支援を実現いたします。