Monash University / Monash Health は、全身性エリテマトーデス(SLE/ループス)患者に対し、CAR-T細胞療法を用いた治療により寛解に到達したと発表しました。
本件は、血液がん領域で確立されてきたCAR-T細胞療法が、自己免疫疾患に臨床応用されたオーストラリア初の症例となります。
CAR-T細胞療法は、患者自身のT細胞を遺伝子改変し、疾患の原因となる細胞を特異的に標的化する治療法です。これまで主に血液がん領域で発展してきましたが、本症例は、自己免疫疾患においても新たな治療選択肢となり得る可能性を示しています。
治療技術と開発アプローチ
- 患者自身のT細胞を用いた自家CAR-T細胞療法を適用
- 異常な免疫反応を引き起こす免疫細胞を選択的に標的化
- 治療後、免疫抑制剤の中止が報告されている
- がん領域とは異なる疾患メカニズムに対する臨床的有効性を示唆
本件が示す研究・開発上の示唆
自己免疫疾患領域では、これまで長期的な症状管理を前提とした治療が中心でした。本症例は、細胞療法が免疫系そのものに介入するアプローチとして機能し得ることを示しており、治療概念の転換を示唆しています。
今後、CAR-Tをはじめとする先端モダリティが自己免疫疾患へと適応拡大していく中で、研究開発のみならず、臨床導入や製造・開発体制を含めた実行可能性を見据えた設計の重要性が一層高まると考えられます。
先端医療の社会実装においては、技術そのものに加え、それを支える人材、組織、オペレーション体制が不可欠です。
Greenstaff Life Sciences は引き続き、こうした領域における専門人材および組織基盤の構築を通じて、先端医療の実装と発展に貢献してまいります。
参考(Monash University 公式発表)
https://www.monash.edu/news/articles/australias-first-lupus-patient-treated-with-ground-breaking-car-t-cell-therapy-at-monash-health

