AbbVie、 Apogee買収で長期作用型抗体パイプラインを獲得

AbbVie(アッヴィ)は先日、免疫・炎症性疾患に注力するバイオテック企業Apogee Therapeutics(アポジー・セラピューティクス)を、約109億ドルの現金取引で買収すると発表しました。

今回の買収により、AbbVieはApogeeの主力候補であるzumilokibartをはじめとする長期作用型抗体パイプラインを取得することになります。

買収のハイライト

  • 取引総額は約109億ドル
  • 買収価格は1株あたり135.11ドル
  • 主力候補はIL-13抗体zumilokibart
  • 主な開発対象は中等症から重症のアトピー性皮膚炎
  • 取引完了は2026年第3四半期を予定

zumilokibartは、IL-13を標的とする長期作用型抗体として開発されています。既存治療と比較して投与頻度を抑えられる可能性があり、アトピー性皮膚炎をはじめ、喘息や好酸球性食道炎などへの展開も視野に入れた候補薬です。

今回の買収は、AbbVieが免疫疾患領域における長期成長基盤をさらに補強する動きといえます。Humiraのバイオシミラー影響後も、SkyriziやRinvoqが成長を牽引する中で、次世代の炎症性疾患パイプラインを外部から取り込む戦略が続いています。

注目されるのは、臨床段階の差別化された資産に対し、依然として大型の資本が向かっている点です。明確な作用機序、投与利便性、臨床データ、商業化ポテンシャルを備えた候補薬は、免疫・炎症領域でも引き続き高く評価されています。

大型製薬企業によるM&Aでは、早期技術やプラットフォームだけでなく、臨床開発が進んだ高価値アセットを取得し、中長期の成長につなげる動きが続いています。

AbbVieおよびApogee Therapeuticsの両チームにお祝い申し上げます。

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